10月の初旬、東京ビッグサイトで行われたSCAJ2024(アジア圏最大級のコーヒーに関する物の見本市)に急遽、勉強に行く事となった。
数日前、大先輩 H氏からの手紙。「コーヒーの味覚に関する本を上梓したからおいでよ」という事だ。参加チケットも同封されている。曜日を確認、木曜日、当店の定休日と重なっていた。当日は出版記念講演もあるとの事だが午前中の早い時間。飛行機のトラブルで参加出来ない!何て事は許されないので前のりで前日会場入りする事となった。数年ぶりのSCAJ。人・人・人・・・以前と比較して明らかに人が多い。出店側にいるはずの後輩に連絡したり、会社にいたときの業者さんに会ったり、YouTubeで見慣れた方々もちらほら。中でも当店のお客様の顔が幾つもあったのには驚かされた。皆のコーヒー愛が会場に充満している。1日目のメインの目的は購入を考えていた機械を実際に触って確認する事だった。結果はまだまだの精度。期待する程の成果は得られなかった。後で見ようと通り過ぎたブースが見つからない。人に酔って、目が泳いでいたのだろう。消化不良のまま時間切れ。展示会が終わると東京でしか出来ない溜っていた所用を済ませ宿へ、直前に飛行機だけのチケットを買うより宿付きのチケットを買った方が随分とお得であった。清潔な宿ではあったが、久しぶりの都会の宿は落ち着かず、翌日の朝6時には既に電車に飛び乗っていた。「さあ、元気を出して朝食を食べよう」って・・早すぎてやっているのは24時間営業の店とコンビニだけ。昨日見逃した展示が脳裏から離れない。「よし、もう会場に行こう!!」到着したのは朝の7時であった(笑)。
人影もまばらな東京ビッグサイト周辺はいつもより広々と感じる。殺風景なオフィスビル街の一角にあった安宿で、少し元気が無くなっていた目に飛び込んできたのは大好きなトラス構造を応用した構造物であった!!
⇐藤の植栽用の棚をトラスで構築。今まで見た トラスで1番の お気に入り!!⇒
⇐通路の剛性を高めるトラス オブジェとなったトラス⇒
⇐看板を支えるトラス テント屋根のアーチを支えるトラス⇒
⇐植木職人の作ったほっこりトラス フラットな天井が欲しくて屋根の上から支えるトラス⇒
⇐海に張り出した桟橋を支える質実剛健トラスと遠景に映り込むクレーンのトラス⇒
⇐なるべく柱の無い展示会場を実現する為随所にトラス構造を組み込んだ東京ビッグサイト⇒
⇐SCAJの横断幕や記念公演のスクリーンを支えるのは立体に組んだ柱状トラス⇒
1本1本は細くて弱い材料でも三角形を基本単位としてその集合体で構成すると強い剛性を発揮するトラス構造。そんな事を考えていたら駅に隣接するドトールコーヒーの開店時間となる。ドトールって開店待ちして並ぶ店だったんだね・・。人気に驚きつつ、朝食のはしごをしようと近くのベローチェへ。トラスに守られコーヒーに癒され働く人達を支える2大巨頭に感謝!!実りのある2日間を過ごした。
2024年10月15日
コーヒーとトラス(SCAJ2024の思い出)
posted by 店主 at 11:48| 珈琲物語
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